坂の上のスリランカ
坂の上の酒
誠に小さな大学生が開化期を迎えようとしている
この大学生は今群馬高崎にて酒を飲んでいる。
同じ大学の学生5人で鍋をつつきながら
2年前まで酒を飲むのは頑なに拒否をしてこの学生は最近酒の楽しみかたをようやく理解してきた。
それはこの大学生が部活を引退したことやその後に起こった事が関係する。
「酒を飲んでもなんもならん、家で寝てたほうが生産性が上がるにきまっちょる」
部活を引退して、酒を飲んだら
なるほどうまい。
気分も高揚する。
酒が人類の友と言われるのも納得した。さらにこの大学生は酒が弱いわけではない。
夜が明けて朝になると速報がきた。 株価が下がっている。
日経平均が下がっている中、この大学生は布団の中で坂の上の雲を読んでいる。
株価が先行して経済の状態を表すというから今後経済の動きは明るくないという事か。
世の中は大きく動いている。恐らく明治維新以上に世界が動いている。しかしどう動いているのかをこの大学生は感じる事が出来ていない。
この捉えどころのない不安がこの大学生に就職活動をするように促した。
ならば今この坂の上の雲を読んで
近代化を進める日本と今の自分を重ねてみていこうではないか。
そして、伊予松山から始まるのではなく、この大学生がいるところから物語を作るほうが楽しいのではないか。
とりあえず明日はバイトから帰り自己PRとESを書こうではないか。
坂の上のバイト
誠に小さな若者が開化期を迎えようとしている
この若者はアルバイトをしている。
あるラーメン二郎でバイトをしている。
ラーメン二郎といえば野菜がタワーのようにもってあり醤油ベースのスープにうどんのような麺がどっさりどんぶりに盛られている。
特別うまいわけではないがクセになる。
ラーメン二郎は忙しい、ラーメン屋は大変だ
など周囲から様々な意見はあったが店長がとても心優しく温かい方であり、この大学生は安心して働いている。
店長のテンポに合わせて野菜を茹で、6人分の皿を食洗機に入れて洗う。
お客様が全員帰ったら掃除の手伝いをする。大まかな業務はこのようにして行われた。
店長がある日この大学生を分析してくれた。
「一緒に働いていると色々な事がわかるんだよ〜」
と教えてくれた。
この大学生は完璧主義で常にこうあるべきだと高い目標を立てるがそれが達成できないと自分の中の何かが崩れ、その後の仕事も失敗する。
そして仕事の失敗が続き自己嫌悪に陥る。
「なんてダメなんだ。わしは。」っと
しかし店長は完璧主義である必要ないと大学生に説いた。
目の前のできる事が出来れば良いと説いてくれた。
さらに手を抜く事も大切だとといてくれた。
この手を抜くといのは未だにわからないがこれから学んでいくのだろう。
坂の上の僕
誠に小さな若者が開化期を迎えようとしていた。
あたかも4人目の主人公として書いてある日記である。
東京の東武東上線沿いに住んでいるこの大学生は就職活動が本格化する前の冬休みでインターンのESを書いている。
「あなたを自己PRしてくだい」2000文字以内で
こう書かれたパソコンを前にこの大学生は考えていた。自分が過ごしてきた学校生活、部活など。
さらに遡り高校生、中学生、小学生の自分がよぎった。
「やっぱり部活のこと以外掘り下げて書けないなぁ〜」
この大学生は体育会の部活に所属していたからもっぱらそれにどハマりしていたのだ。
部活を引退した後も図書館で部活に関する本を読み、挙句の果てにスポーツトレーナーの資格まで取ろうとしている。
スポーツの大学院に進学しようと考えたが、
「わしゃこのままでええんじゃろうか」
とある時感じた。
色々な人に相談しても結局は自分が決断しなければならない。
坂の上の雲を読んでいると1巻で秋山真之が海軍の学校に入る前に将来に不安を感じている。
この大学生の将来はわからない。
「若い頃は何をしようか老いたら何をしたか」
老いて振り返ってみないとこの大学生は何を成し遂げるかはまだ誰もわからない。
明治の日露戦争前の日本は近代国家に追いつこうと必死だった。
平成最後と言われる今年の冬は就活にどう立ち向かうか考える大学生
明治と近代
大学生と就活(or進学)
この2つが似ていると思いブログを書こうと決めた