坂の上の朝バイト
誠に小さな大学生が開化期を迎えようとしている。
この大学生は朝5時に起きてアルバイトに向かった。これを約1年以上続けている。
アルバイトに大学生はこの大学生を含め4人ほどしかいない。
しかもそんなに作業場所が同じになることもなく、この大学生は年上の人と話す事が多い。
作業自体は言葉にすると単純だ。スーパーの品出しであるから、
「積んであるダンボールから商品を出す、そして並べる」
このダンボールを積み上げるのは夜から働いている人が行なっている。
出勤時間はこの大学生は2時間、ほかの大人は6時間以上働いている。仕事の最後の2時間にこの大学生は出社する。
だからこの大学生はほかのものに比べれば元気だ。
「暗い空気が漂っているわけではないが話しがないのは暗くなる」
もし会話がなければただダンボールから商品を出してそれで終わり。
この大学生はバイトの面接の時に
「君は仕事中に人と会話できるか?」っとの事を聞かれた。
最初はなにを言ってるかわからなかった。
しかし今ではわかるつもりである。
「つまらない作業をどう楽しくやるかは人とのコミュニケーションが大事だから君は人と会話する事ができるかどうか」
ということであろう。
「もちろんこのダンボールから商品を出す」それ自体を楽しむ人もいる。その人は仕事がとても速く叶わない。
僕はバイト中なにができているのか?
そう考えた時、
「たった2時間しか職場にはいないけど周りの大人以上にコミュニケーションを人ととっているのではないか」
また、このバイトの人たちがいい人たちだからこれができるのかもしれない。
仕事中に会話する
サボるというわけではなく案外重要な事ではないか。