坂の上の酒
誠に小さな大学生が開化期を迎えようとしている
この大学生は今群馬高崎にて酒を飲んでいる。
同じ大学の学生5人で鍋をつつきながら
2年前まで酒を飲むのは頑なに拒否をしてこの学生は最近酒の楽しみかたをようやく理解してきた。
それはこの大学生が部活を引退したことやその後に起こった事が関係する。
「酒を飲んでもなんもならん、家で寝てたほうが生産性が上がるにきまっちょる」
部活を引退して、酒を飲んだら
なるほどうまい。
気分も高揚する。
酒が人類の友と言われるのも納得した。さらにこの大学生は酒が弱いわけではない。
夜が明けて朝になると速報がきた。 株価が下がっている。
日経平均が下がっている中、この大学生は布団の中で坂の上の雲を読んでいる。
株価が先行して経済の状態を表すというから今後経済の動きは明るくないという事か。
世の中は大きく動いている。恐らく明治維新以上に世界が動いている。しかしどう動いているのかをこの大学生は感じる事が出来ていない。
この捉えどころのない不安がこの大学生に就職活動をするように促した。
ならば今この坂の上の雲を読んで
近代化を進める日本と今の自分を重ねてみていこうではないか。
そして、伊予松山から始まるのではなく、この大学生がいるところから物語を作るほうが楽しいのではないか。
とりあえず明日はバイトから帰り自己PRとESを書こうではないか。